日本で最もシェアの多い断熱材、言わずと知れた「グラスウール」です。
これはガラス繊維を綿状にしたものであり、つまりは細かい繊維状のガラスです。
安価なところが最大のメリットですが、水を吸ったらなかなか吐き出さない。
施工中、細かいガラス繊維が人の肺にあまりいい影響を及ぼさないとも言われています。
また、「ロックウール」と言われているものもあります。
玄武岩・鉄炉スラグなどに石炭を混合し、高温で溶解し生成される人造鉱物です。
「グラスウール」は黄色、「ロックウール」は灰色、あまりいいイメージが無いせいか、しばらく前に色を真っ白にした”〇×ウール”という商品も発売されました。
これもつまるところ細かいガラス繊維です。
色を変え、有名女優をCMに使うことによって何故かエコで爽やかなイメージになる。
何かおかしくありませんか?
どれもウール(羊毛)とは全く関係がないのは言うまでもありません。
商品名やイメージによって全く本質とかけ離れたものになる。
しかし、本当のウール断熱材「ウールブレス」もあります。
昨今、住宅のコストダウン化によって、需要はどんどん落ち込んでいます。
真っ先に壁に隠れ、目に見えないところから予算が削られていく。
今まで「当社は自然素材が売りです!」と声高に叫んでいた工務店様もローコスト化に巻き込まれ、真っ先に断熱材を羊毛からガラス繊維に変えていかざるを得ない状況・・・。
そんな中、壁に見えない部分に拘る骨っぽい工務店さんもいらっしゃいますのでご紹介します。
新潟市西区の(株)中原工務店様です。
自社職人による誠実な施工が売りの工務店様です。
(株)中原工務店様
http://nakahara-koumuten.com/
何故、ウールブレスを選ぶのか?
- リユースが効くため、建て替え時に次の住宅にも使用できます。さらには、長い将来にわたり資源の無駄使い、廃棄ゴミになりにくいです。
祇園の神輿のタペストリーにも400年前のウールが使われています。 - 断熱性能が高いことは言うまでもなく、水気を吸ったり吐いたりできる数少ない断熱材の一つです。
水害時にガラス繊維品は水を吸ったまま吐き出さないため、全て取り外し廃棄、ウールブレスは一旦取り外し、乾燥後復旧した事例もあります。
国の方向性もあり、昨今たった今の断熱性や気密性にこだわりがちですが、もっと長き将来に渡って建物を考えていく時代がきたのでは無いでしょうか。
そんな訳で建物は「目に見えないところ」が重要です!
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