地球温暖化対策や再生可能エネルギーへの関心の高まりから、化石燃料を使用しない環境に優しい暖房として薪ストーブやペレットストーブ等の普及が進んでいます。
また、やわらかい輻射熱がもたらす独特の心地よさからも、自宅にこれらのストーブ等を導入されるご家庭が増えてきました。
しかし普及に伴い、その煙やにおいに関する相談が市役所などに使用者のご近隣から寄せられることが増えています。
苦情の大半は、
・煙による臭いやその匂いが洗濯ものについた！
・煙が出ていて火事の心配はないか？
などです。
解決方法の一つ目は「物理的な解決」です。
購入前の物理的解決としては、煙突の高さを高くすることや、燃焼効率の高いものを選ぶことです。そのためには、自分自身でしっかりと調べて購入することが必要です。あまり、工務店様やリフォーム店様任せにしない方がよいです。
また、購入後の解決方法としては薪もペレットも含水率の低いものや購入したストーブの指定する範囲の素材を使うことです。薪は広葉樹や針葉樹ペレット、木部ペレット(ホワイトペレット)、全木（混合）ペレットおよび樹皮ペレット（バークペレット）などに区分されるため、きちんとした確認が必要です。
更には不完全燃焼を防ぐために焚き付け方法などについても説明書などできちんした確認が必要です。白い煙がでている！などの大半のクレームは不完全燃焼によるものです。
解決方法の二つめは「コミュニケーションによる解決」です。
やはり購入前に近隣の方に説明をしておくことが一番大事です。それにより理解をいただければ、その後多少のことが起きても、相手にとっても許容範囲が広がっています。
しかし、昨今は近所づきあいも少なくなり、世代間ギャップがそれを加速させています。
上記のことをしっかりと覚悟して、薪ストーブやペレットストーブを設置するべきではないでしょうか。
覚悟するべき点として重要なことがもう一つあります。それは、年齢とともに燃料補充が難しくなってくるという点です。
手入れもさることながら、薪やペレットを毎日補充することの手間などもずっと続いていくということもしっかりと覚悟しておくべきことです。
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