2020年3月16日の北陸建設工業新聞で漆喰がウィルスを不活性化することが実証された記事が掲載されました!
以前から、漆喰の主成分である消石灰が強いアルカリ性のため、殺菌効果があるということは報じられていました。
一歩進んで、吸着したウィルスを無害化することが実証されたことは時節柄大きなことです。コロナウィルスが猛威を振るう中、新築・リフォームをお考えの方は是非ご一考を!
そもそも漆喰は昔から日本では塗壁に使われ、調湿作用などがある代表的自然素材でした。ところが・・・
日本はなぜ、ビニールクロスを使うことになったのでしょう?
多くの理由が存在するとは思いますが、建築に携わる私の答えはこの三つ。
1.コストが安い
2.施工が楽
これ誰の都合だと思いますが?
大量生産・大量消費を歓迎する製造メーカーとコストを抑えて工期を短くすることができる建築業者。全ての建築業者がこのように考えているとは言いませんが、多くはこれに近い考え方です。
そして、何より
3.消費者の無知
です。
「安くて見た目がある程度よければいい。」この発想での「人生で一番の買物」の産物です。
実はこのビニールクロスは10年くらいで張替える方が多いのですが、これには 理由があります!
ビニールクロスには塩化ビニールを加工しやすく、柔らかくするための可塑剤(かそざい)が含まれています。それは、室内へ発散し続け、可塑剤が抜けると壁紙自体がパリパリになって、剥がれやすくなる。
これがビニールクロスの経年劣化の正体なのです。そして張り替えれば剥がした壁紙はゴミになる。ビニールは燃やせばガスが発生します。
先進国ではビニールクロスなどほとんど使っていないのが実情です!
例えばアメリカの住宅では、自然素材のアクリル水性ペイントを塗って仕上げます。
また、ドイツの住宅では塗装下地壁紙の上に同じく自然素材のアクリル水性ペイントを塗って仕上げます。
調湿作用があり、結露防止にもなるため快適な空間が生まれます。
日本で主流のビニールクロスと比較すると、環境に配慮した、優れた仕上げ方法といえます。
日本では、この呼吸をしないビニールハウスが今もつくられ続けています。
誰が、いつとめてくれるのでしょう?
壁一つでも、コスト以上の価値や、ライフサイクル、更には健康から考えた素材の選び方などで、しっかりと住環境を考えた提案をしていきたいものです。
漆喰を主成分とした塗壁はこちら↓↓↓
https://www.ncentury.co.jp/products/naisou_nurikabe/sk_monogatari/